滅菌作業（準備に時間がかかりますが、手術する上で大切なことの一つを厳格に守っています。このために予約が必要です。）退院後の抗生剤の投与をしなくても感染したことはありません。

当院は滅菌していない器具を使っての「やっつけ」手術はしません。ペットがかわいそうです。

加齢に伴う視力、集中力、体力等の低下などにより手術を請け負うことが辛くなってきました。去勢、避妊手術の受付は中止しました。2025年10月

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猫の避妊手術。滅菌準備中

猫の去勢手術。滅菌準備中

体重８キロの犬の避妊手術。滅菌準備中。タオルが2本ありますが、犬の場合は、結紮する血管が腹腔内の深いときは、妻に助手になってもらいます。

2015年から犬の避妊手術の卵巣動静脈、子宮の縫合はこの3-0バイオシンを使用しています。1パック４５㎝３本入り。630円。残った糸は廃棄しています。2ケ月で溶けて体内の残りませんので確実に止血できるまで何度でも結紮します。

♂中型犬の去勢手術の器具。滅菌準備中。現在、画像のナイロン糸は使用していません。4-0バイオシンになりました。

オートクレーブ（滅菌器）にセット。中央の紙テープは滅菌するとマークが出ます。滅菌済を確認できます。

ヒトの手術準備室では、大きなタイプのオートクレーブで滅菌しています。

平地において鍋に入れた水の沸点は100度です。煮沸は消毒ですが、こちらは圧力をかけることで沸点が130度に上がり、また容器内は全体むらなく高温になります。　設定した圧力達するとタイマーが作動し、終了するまで４５分ほどかかります。高温高圧でほとんどの細菌、芽胞をもった細菌、ウイルス。真菌は死滅します。

終了直後は、100℃以上あります。取り出して温度が下がるのを待ちます。さらに、４０分ほどかかります。富山市　関動物病院

ある１日の予定。滅菌済みのサインの模様が見えます。

猫の術野はイソジンスクラブで洗浄後イソジンを塗布した消毒が終わり終わりました。カストを開けると滅菌したタオルが見えます。

手術用手袋。これはエチレンオキサイトガス（EOG)を使い製造時に滅菌されています。

器具台に手術用手袋を開封します。中の手袋に触れないでこのように開封できるような包装になっています。

イソジンスクラブで手を洗います。手袋は薄く針や鋭利器具に触ると穴が開いたり破けたりと無菌状態が保てなくなります。汚染を最小限に止めるために十分に洗っておきます。

滅菌したカストを開けたところ、滅菌されたタオルが見えます。

水道水で流したのち、カスト内の滅菌済みタオルで手を拭きます。ヒトの医療においても滅菌水との差異はないそうです。塩素の入っていない井戸水は使用不可です。

手袋の外側を触らないように装着します。

右手は外側だけを使って装着します。

今度は外側を使って手袋の内側に触れないようにして装着します。

手袋の外側は汚れません。

カスト内の滅菌済み有窓布を術野に運びます。

写真は♂猫の去勢術。

使用後は、器具は、超音波洗浄器で洗浄し十分水で、すすぎます。

洗った器具は、食器乾燥器で乾燥させています。

洗濯もあります。

（番外）機材の滅菌方法。点滴セット。これはガンマ線（電子線）滅菌。

電気メスは、マニュアルどおり１気圧で滅菌しています。電気メスは乳腺腫などの出血の多い手術だけに使用します。それでも電気メスで皮膚を切ることはしません。外科の常識です。滅菌条件を守っても滅菌の度に熱のために疲労してきます。

オートクレーブ（滅菌器）

定期的な滅菌器の水の交換。水道水。

手術によってはこの紙製品を使用しています。滅菌済みです。使い捨てです。

夏の手術　部屋は冷房しますが手術中の体温低下を考えると強い冷房はできません。手袋の中は汗がびっしょり、指を天に向けると汗が肘まで伝って落ちてきます。

ハイゼガーゼを縦に折って滅菌テープを貼り、シールの剥離紙を利用して。

滅菌します。

イソジンで手を洗い滅菌したタオルで拭いたら腕に巻きます。

これで汗が吸収されます。術衣を着るときは袖があるので不要です。

対象動物　飼犬と飼猫

　受付時間

月曜～金曜日

　午前9時～12時00分　

　午後3時～6時30分

土曜日

　午前9時～12時00分

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☆日曜祝祭日は終日休みます。

電話　O76-425-74O3