マイクロチップについて
数年前からペットショップでペットを購入された場合にはすでに装着されているものがあります。しかしマイクロチップが装着されているからといっても登録されているとは限りません。ペットショップの管理上、個体を識別するために装着してある場合もあります。
1匹のペットに2個のマイクロチップは装着することは禁止されています。装着前にマイクロチップリーダーで確認する必要があります。マイクロチップは背中側の頸部皮下や左肩甲骨上の皮下に埋め込みますが胸まで移動しているものを見たことがあります。
既に装着されていたのにかかわらず読み取り不可能だったケースがありました。登録前だったので第二のチップを入れたことがあります。(マイクロチップは電池は内蔵されていません。読み取り時にマイクロチップリーダーから電磁誘導で電源が供給されます。)マイクロチップを摘出することは禁じられています。マイクロチップの耐用年数はペットの寿命以上にあります。
埋め込まれたマイクロチップはレントゲンを撮影すると見つかります。
マイクロチップリーダーは、安いものでは数千円からインターネットショップなどで販売されています。内蔵の電池に充電して使用するものは、使用したいときに放電していて不便です。また内蔵電池が不良になると買い替えなければいけなくなります。乾電池タイプが便利ですが安価なものでは見つかりませんでした。
「読み取り」マイクロチップとマイクロチップリーダーの距離は数センチ以内まで近づけないと読み取ることができません。マイクロチップからの信号は微弱なためにケージに入った状態では読み取ることは難しいとおもいます。
マイクロチップの発信する電波が微弱なので離れた場所からは居場所を探すことはできません。GPS機能なんて搭載不可能です。
保護されたペットの所有者を確認できるのは登録機関に登録情報を申請されていることが必要です。マイクロチップは数字だけ出力します。チップ内に情報をメモリーすることはできません。登録されていない場合は数字が読みとれるだけで所有者などはわかりません。
体内へのマイクロチップの装着は、比較的簡単にできる場合が多いのですが、予防注射すらできない元気なペットでは難しいことがあります。こういう場合は避妊去勢などの麻酔中がお勧めです。
「登録」2022年6月1日から登録先が変わりました。申請用紙も変わりました。
新規登録と変更届がありますが詳細は割愛させていただきます。登録、変更届はインターネットを介しての電子申請と郵送による申請があります。電子申請のほうが少し料金は安いです。
画像の水色の証明書だけで電子申請ができますが、(水色の証明書は今回当院で利用した厚紙で今後は白い厚紙で印刷します。)郵送による場合はさらにオレンジの封筒、申請書(白)が必要です。画像のQRコードはスマートフォンをかざすと判読できます。
2022年6月現在 富山県では狂犬病登録とは、無関係です。
当院での マイクロチップ埋め込み料金(税別) 3500円
他に登録料がかかります。