富山市 関動物病院公式ホームページ

犬、猫 ワクチンのガイドライン

「毎年、予防注射は打たなければいけないのか?」の資料

🐶狂犬病注射は狂犬病予防法という法律で飼い犬は毎年接種することと明記されています。日本の狂犬病不活化ワクチンはアジュバンドという免疫増強剤が添加されていません。アジュバンドはアナフィラキシーの原因になっています。

 

🐶5種混合生ワクチン(コアワクチン)は成犬に接種すると3年以上免疫が持続します。

毎年接種する必要はありません。残念なことに、多くの動物病院では毎年接種を勧める傾向があります。

 

😸3種混合生ワクチン(コアワクチン)は成猫に接種すると3年以上免疫が持続します。

 

🐶一口にレプトスピラといってもその種類は大変多く流行してもワクチンに含まれていない可能性もあります。さらに不活化ワクチンなので免疫が持続しません。地域性もあり地域によっては重要なワクチンではありません。治療は抗生剤の投与になります。阪神地区で数頭の犬がレプトスピラに感染しましたが、その中でレプトスピラ予防ワクチンを接種していた犬が、レプトスピラに感染し、死亡した記事があります。

  検索キーワード (大阪 レプトスピラ 平成29年 集団)

 

レプトスピラは届出伝染病のため農林水産省ホームページに統計があります。

混合ワクチンの接種率は低いようです。

このように毎年注射する必要はありません。だから成獣になったら1度くらい混合ワクチンをお勧めします。

① MSD ノビバックワクチンのガイドライン

ノビバックワクチンのパンフレット 22ページ

②  [WSAVA世界小動物獣医師会 犬、猫のワクチンのガイドライン]

☆検索してください。

総務省 犬の狂犬病注射に関する考察

清浄国における狂犬病対策はどうあるべきか                                                                山田章雄     東京大学大学院農学生命科学研究科https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve/18/1/18_1/_pdf

「2019年4月4日読売新聞掲載記事より」         ☆犬の狂犬病予防接種 見直し論

※画像の中央をクリックすると拡大、縮小します。

1955年以来日本では狂犬病が発生していません。日本には媒介する吸血コウモリはいません。島国であることも海外からの感染を防いでいます。狂犬病を発生させないためは、入国や輸入動物の厳重な検疫、海外からの船が入港したときに狂犬病注射未接種ペットの下船を禁止するとともに死亡していた野生動物の抗体価を測るなどの看視体制が重要です。蔓延させないためには野犬やアライグマの駆除、飼い犬の放し飼いの罰則が不可欠です。登録頭数に対する接種頭数の割合は7割という統計がありますが、実際には登録してない頭数が多く、犬のフードの売り上げから試算した犬の頭数をもとに狂犬病注射の接種率は40%台まで下がっているという報告があります。

 2013年日本同様、50年以上清浄地域であった台湾では狂犬病感染は野生動物に発生しています。

 日本では狂犬病(ワクチン)注射の接種率が低いことに警鐘を鳴らす行政や動物病院のホームページを見ますが、犬の狂犬病予防注射は国内で狂犬病が発生しているときに飼い犬への感染を防止するためのものであって、仮に飼い犬に予防注射が100%接種してあっても国内に狂犬病が発生しないわけではありません。また昭和時代には犬は屋外で飼育されていましたが令和になると大型犬でも室内飼育が一般的になり、屋外ではほとんど見かけなくなりました。令和時代は飼犬間で感染する環境ではありません。

 狂犬病は犬だけの病気ではありません。猫もタヌキ、キツネ、リスも感染するようです。近年、野犬が増え各地で農作物やゴミ置き場を荒らしたりなどの被害が増えているようです。どうして狂犬病予防法に基づき行政は積局的に狂犬病の温床となりえる野犬やアライグマを捕獲しないのだろうか。殺処分ゼロは、将来に多くの危険性をはらんでいます。かつて日本には狂犬病がありましたが、飼い犬への予防注射だけで狂犬病清浄国になったわけではありません。

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