「犬の去勢、避妊手術」
犬の去勢、避妊手術は、火曜と木曜日の午前中におこなっています。
富山市及び富山市近郊限定です。抜糸まで責任をもって対応したいので、遠方の方の依頼は、お断りしています。遠方の方は、お近くの獣医さんに依頼されることをお勧めします。
予約日当日は、朝だけ絶食させ、午前9時に入院の手続きをしてください。退院は午後6時から7時の予定です。半日の入院です。
手術を希望される場合は当院で診察を受けたのち、予約してください。
当日診察、当日手術はできません。
♀メス犬の避妊手術は、事前に血液検査をします。
♂オス犬の去勢手術は左右の睾丸の有無、大きさを確認するとともに手術後エリザベスカラーを装着しますので事前にサイズを合わせます。
生後5ヶ月から手術はできますが、成長は個体差があります。そのためにも手術予約前に診察が必要です。足を上げて排尿するマーキングが始まる前に手術されることをお勧めします。
※ジステンパー、パルボウイルス混合ワクチンが接種してあることが必要です。
※麻酔はイソフルランガス麻酔器を使用して麻酔がかかっている時間を調節できます。あわてることなく丁寧に手術することを心がけています。皮膚は、皮下組織が露出しないように皮内縫合しています。皮下組織が空気に触れている状態(赤い組織が見える状態)は痛みの原因になるといわれています。
(ケガをすると痛みを感じるのは皮下組織が空気に触れているからだと私は認識しています。)
麻酔からの覚醒が早いので多くは当日夕方退院できます。
※手術は滅菌処理した機材を使用します。去勢、避妊ともに縫合糸は、すべて人体用バイオシンというモノフィラメント吸収糸だけを使用しています。約2ケ月で分解吸収されます。ナイロンや絹糸のようにいつまでも体内に糸は残りません。また(動物用のもので、長さ25mの縫合糸がロールに巻かれたものがプラスチックパックカセットパックに入って適量取り出すものは単位当たりのコストが低い一方、滅菌状態に不安があるので使用していません。)
メス犬は腹壁の縫合時に、適量の注射用生理食塩水を腹腔内に滴下して手術中の乾燥による癒着を極力防止しています。
手術前に人体用抗生剤を注射しますが、退院後は自宅での抗生剤の内服薬および傷の消毒も不要です。
器具を滅菌をすることと、滅菌済み合成吸収糸を使用するようになってからは、細菌感染を経験したことはありません。ほどけたり、癒合不全により再手術をしたことはなくなりました。
※大型犬、短頭種、高齢犬、肥満犬、など対応できません。
※生理中の手術は皮膚、脂肪組織の毛細血管や子宮,子宮広間膜に分布する血管からの出血が多く大変です(血走っている状態)。また経験したことでは手術後乳腺が腫れることがありました。これは10日ほどで治まりました。このようなことがありますので生理が終了するまでできません。
1981年から、今までに数百頭の犬の去勢、避妊手術を執刀しましたが、毛細血管からの出血が多かったり、結紮する血管が腹腔深く時間がかかったりなど個体差があり、犬の避妊手術は難度が高いと感じます。
☎予約、およびご不明な点は平日の午後4時~4時30分の間にお電話でお尋ねください。午前中の問い合わせは、ご遠慮ください。